《360度が主役》 パノラマサウンドによる映像革命!
パノラマサウンドは、頭の向きに対応した音を聴き分ける事が出来るシステムです。
360度の全方位サウンドの中から、視線の先の音をクローズアップして聴く事が出来ます。
「後ろを向かないと聴けない音がある!」 これからは、前も後ろも、360度全てが主役の時代!

パノラマサウンドは通常の立体音響と何が違うのか?
例えばジェット機が後ろから前に飛んでくる音の場合:
通常の立体音響(ヘッドフォン使用)では、どこを向いてもジェット機は後ろから前に飛んで来ます。音だけならこれで問題ないのですが、例えば360度動画と合わせた場合、映像は後ろを向くと、今度は前から後ろにジェット機が飛んでくる様に見えるにも関わらず、音は後ろから前に飛んで行く為、映像との間に齟齬が生じます。

パノラマサウンドでは、全ての方向に対して正しい音の定位を指定する事が可能な為、前を向いている時には後ろから前に飛ぶジェット機の音を、後ろを向いた時には前から後ろにジェット機が飛んで行き、右を向いた時には右から左へ、左を向いた時には左から右へジェット機が飛ぶといった具合に、完璧に360度動画とシンクロさせる事が可能です。
パノラマサウンドの汎用性について
パノラマサウンドは、3D音源を映像と共に1つのmp4ファイルとして保存し、スマートフォン等で再生コントロールする事が可能なシステムです。mp4の1ファイルに収まるので、データ容量的にも心配する必要がありません。またスマートフォン以外でも、PCやMacでマウスやキーボード等を使って聴取野をコントロールする事も可能です。360度動画の音として最適なばかりでなく、音のみでの新しいアプリケーションの可能性も秘めています。

喋りや音楽における明瞭度の確保
360度音響で一番の課題とされているのは、喋りの明瞭度を確保する事です。空間を収録する立体音響収録技法は様々ありますが、音場を伴って収録される為、喋りの明瞭度を上げるのは困難とされていました。そんな中、パノラマサウンドは喋りの明瞭度確保が特長の一つとなっています。360度で映像を収録しても、マイクが露出する事なく、明瞭度を確保して音声を収録し、更に再生に於いてもクリアな音声をクローズアップして聴く事が可能です。環境音としての声では無く、説明など内容を伝える事を主体とする音声を、明瞭度を確保した状態で再生する事が出来ます。これにより、方向によるマルチリンガル表現や、方向による様々な案内音声も実現出来るようになりました。

また明瞭度の確保は、音楽再生に於いても必要な条件です。音源の三次元空間配置によっては、音楽が背景音楽のような音場になってしまう事がよくあります。しかしこれでは音楽制作者が意図した音場とは異なってしまいます。パノラマサウンドでは、360度音場の中でもクローズアップして聴く事が可能な為、音源そのもののオリジナル音場を再現する事が可能となっています。

見えない収録システム
パノラマサウンドの収録システムは、「空間収録システム」と「ポイント収録システム」の2つから構成されています。空間収録システムは、360度動画を撮影するカメラスタンドと一体化して、殆ど見えないように設置する事が可能です。ポイント収録システムは、ポイントとして際立たせたい音がある場合に適したシステムです。声などの明瞭度確保が必要な場合に、髪の毛などに隠して収録する事が可能な超小型マイクロホン等で構成されています。いずれも「見えない」事を前提として設計されている為、360度動画を撮影する際にも映り込みの心配をする必要がありません。

2015年11月4日
株式会社サウンドインターナショナル
PRESS RELEASE
新たな VR 体験を可能にする「パノラマサウンド」を開発
— 360 度全方位サウンドの中から視線の先の音をクローズアップして聴く事が可能に —
株式会社サウンドインターナショナル(代表取締役社長:一色 このみ、本社:東京都港区)は、360 度全方位サウンドの中から視線の先の音をクローズアップして聴く事が出来るシステム「PanoramaSound(パノラマサウンド)」を開発しました。

立体音響システムは、頭の周囲を音が移動したり、様々な場所に音を定位したりしますが、一般的には頭が後ろを向くといった動作には対応していませんでした。一方、360 度パノラマ動画は、ユーザーが後ろを向いて後ろの風景を楽しむ事が出来ますが、音に関しては頭の向きとは無関係に再生される状況にあります。この様な背景の中、自由な視聴スタイルに対応する為に、パノラマサウンドは生まれました。

パノラマサウンドは、360 度全方位サウンドの中から、頭の向きに対応した音を聴き分ける事が出来るシステムです。例えば、前を向いた時と後ろを向いた時で違う音を聴く事が可能です。マルチリンガル対応例では、前を向くと日本語が聴こえ、右を向くと英語、左を向くとフランス語が聴こえるといった事も可能になります。頭部伝達関数を畳み込む事によって、全ての方向でリアルな三次元空間を創出する事が出来ます。

パノラマサウンドは mp4 等のファイルとして、スマートフォンや PC、Mac、Web 等で再生コントロールが可能です。
360 度パノラマ動画に導入した場合、視覚と聴覚を融合した全く新しい VR 体験を可能にします。今後、360 度パノラマ動画への導入を目指すと共に、様々なアプリケーションを展開していく予定です。

パノラマサウンドは、2015 年 11 月 7 日(土)に開催される VRC カンファレンス 2015 に出展致します。
VRC カンファレンス 2015 に関しては公式サイトをご覧下さい。
URL: http://vrc.or.jp/conf_2015
【主なデモンストレーション内容】
 ・各キャラクター(猫、犬、鳩、お姉さん、好青年、ワイルド系、女の子、男の子)がパノラマサウンドの機能を紹介する。
  頭の向きで各キャラクターの声を聴き分ける事が出来るコンテンツ。
 ・オキシトシンの分子が奏でる伴奏(ハープ)に乗って、女声、男声、聖歌隊と、方向によって別の歌が聴こえるコンテンツ。

【本件に関するお問い合わせ】
E-mail info@panoramasound.com
URL: http://panoramasound.com

*パノラマサウンドは、商標登録出願中、及び特許出願中です。
PDF のプレスリリースはこちら
発明者について
一色 このみ Konomi Isshiki

株式会社サウンドインターナショナル 代表取締役社長
Sound International Inc. CEO

パノラマサウンドは一色このみが発明した技術です。
発明からコンテンツ制作まで手掛けています。

《プロフィール》
瞬間の音から立体音響まで自在に操るサウンド・プロデューサーとして公共空間、商業施設、家電、クルマ、医療分野など、様々なサウンドプログラムを手掛ける。主な実績として、TOYOTA i-REAL サウンド&背面 LEDヴィジュアル、JR 東日本 新宿駅・渋谷駅 発車ベル(初代)、表参道ヒルズ 時報・空間演出、ディズニー生誕 110 周年記念音楽、六本木ヒルズ スカイプラネタリウム、スカイアクアリウム、アートアクアリウム、日本科学未来館「星空の贈りもの」、米国 MDA での臨床試験、国立病院機構 京都医療センター サウンドプログラム、世界デザイン博テーマ展示、愛・地球博、浜名湖花博シンボルガーデン、京都西本願寺 世界文化遺産登録記念コンサート、ウィーンフィルメンバーによる天上の演奏会(東京カテドラル聖マリア大聖堂)プロデュースなど。CD プロデュースも数多く『ノートルダム寺院のクリスマス』は発売以来 20 年以上のロングセラーを記録。また、竪琴研究の世界的第一人者でもあり、エルサレム建都三千年記念『ダビデの竪琴』復元。ハープ奏者としても活躍。グレゴリオ聖歌隊としてヴァチカン・サンピエトロ大聖堂での演奏など、多岐に渡る活動を展開している。